Lesson6 イベントを作ろう 〜ランダムエンカウントの巻〜
ここでは先ほど作ったエンカウントバトルをエリアに設置する方法と、
その過程で【ランダム分岐】コンテントと、パッケージの使い方を学びます。
少々複雑になりますから、あまり何も考えずに作業してください。最後にまとめて説明します。
【パッケージを作ろう】
ではデータウィンドウから【パッケージの作成】をクリックしてください。【バトルの作成】の隣にあるアイコンです。
作りましたら名前を【エンカウント】に。
パッケージ【エンカウント】を開きます。こんな感じになっていますね。
イベントノードが既に作成されていて、はじめのスタートは【パッケージイベント】になっています。
では【Utility】パレットから【ランダム分岐】コンテントアイコンをクリックしてください。
そして【パッケージイベント】の下に設置しましょう。
設置したらダブルクリックでコンテントを開きます。
ここでは確率分岐の数値を設定できます。ここは「5」%に設定しておきましょう。
カードワースだとランダムエンカウントはだいたい「3〜5」%くらいです。
あまり多いとカードワースの場合はよろしくないです。
というか、構造上ランダムエンカウントというものは実際は必要ないのです。
これはカードワースが他のRPGとまったく違うところですし、
突き詰めていくと「RPGとは何か」という話になってしまいます。ま、その話は別の記事に任せましょう。
次に【terminal】パレットから【バトルの開始】コンテントアイコンをクリックし、ランダム分岐の後ろに設置します。
ここまでレッスンどおりに進むと、このようなツリーになっているはずですよ。
バトルの開始コンテントをダブルクリックで開いて、先ほど作ったバトル「エンカウント」を選びましょう。
できましたか?
こんどは【standard】パレットから【メッセージ】コンテントアイコンをクリックし、
ランダム分岐の後ろ、バトルと並列に設置します。こんな感じ↓
メッセージコンテントを選択し、下図の指示通りに・・・
・・・すると▼のフォームが出てきます。この▼をクリックしてみましょう。
「5%失敗」を選択します。
できましたか? 下図のようになっているはずです。
このパッケージの説明をします。(ここ重要!)
パッケージが発火したら、まずランダムに5%の確率で分岐します。
5%で成功してランダムエンカウントのバトルに突入します。
5%で失敗したら(つまり95%の確率で)メッセージコンテントに行きます。
メッセージコンテントは内容がまったくありません。
このようなメッセージコンテントはシナリオ上では何もないかのように振舞います。
ランダムエンカウントしない場合は「何も起こらない」ということになります。
これはメッセージコンテントを使った基礎的なテクニックです。
(ランダムエンカウントは失敗の場合の設定がなくても、正しく分岐します。
ただ人間が見て間違いがないようにとの配慮からこのように設定をします。)
***
【パッケージを設置しよう】
さて作ったエンカウントパッケージを設置してみましょう。
設置する場所は【坑道4】以外の全てのエリアです。
まあ、とにかくやってみましょう。【坑道1】のイベントビューを開いてください。
下図でちょうどカーソルのある【坑道1】とエリアの名前が書かれた部分を押して選択状態にしてください。
できましたら、その状態のまま、イベントノードを作成します。やり方はカードのときと同じ。こうですよ。
イベントノードを作成しました。
ここでメニューを作ったときのように「+」の印をクリックして展開してみましょう。
この【到着】という文字は「PTがエリアに到着すると即座にこのイベントノードが発火する」という意味を表しています。
さて、それでは右側に移ってイベントノードの内容の編集に移りましょう。
【Terminal】パレットから【パッケージへのリンク】を選択し、
先ほどのイベントノードのスタート下にコンテントを挿入してください。
こうですね。【パッケージへのリンク】コンテントを今まで同様にダブルクリックして・・・
この画面が出ます。【エンカウント】という名前のパッケージを選択します。
これでOK。
↑↑↑
上図、画面の左下を見てください。パッケージビュー『エンカウント』と出ていますね。
これはこのコンテントが『エンカウント』へリンクされているということを知らせるものです。
この画面左下の位置には選択したコンテントの内容を表す情報が表示されます。
シナリオ製作の助けとしましょう。
同じものを【坑道2】、【坑道3】にも設置します。やり方は覚えていますか?
そう、イベントノードごとコピーして張り付ける方法がありましたね!
右クリックからもコピーはできます。
ではこれまでの流れを全て説明します。(ここ重要!!)
まず私たちは「5%でエンカウントバトルが発生するパッケージ」を作りました。
そしてそれを坑道1,2,3に貼り付けました。
パッケージを利用しない場合、パッケージの内容を一つずつ3つのエリアに書き込んでいく必要があります。
しかしパッケージを一つ作っておくことで、
必要となるイベントツリーの共通点をまとめ、必要なときに呼び出すことが可能になったのです。
つまりパッケージの役割とは「複数使用するイベントツリーをまとめておける」ということです。
さあ、この状態でエンジンで開いてみると、ランダムエンカウントが発生します。遊んでみてくださいね。
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