home

 
 

Lesson10 更なる高みへ向かおう

さて、遊んでみた雰囲気はどうでしたか? ちょっと物足りない? う〜ん、じゃあ、こんなシナリオはどうでしょう。

「坑道の妖魔 〜応用編〜」

これは私が先ほど作ったシナリオにいくつかの基本的な要素を追加したものです。
あなたもオリジナルのイベントを考えて、「坑道の妖魔」に追加しちゃいましょう。
そうすれば教科書として作ったこのシナリオがあなたオリジナルの討伐シナリオになりますよ!

イベントを考えるコツは「どうやって冒険者のセリフを増やすか」ということをまず考えることです。
冒険者がよく喋るようになるとシナリオに膨らみが出てきます。

では追加したイベントを一つだけ見てみましょうか。

***

最初に気がつくのは見張りの妖魔を倒すイベントですね?


キーコード
を使ってイベントを組む方法を説明します。

キーコードというのは冒険者の持っているカードについている属性のことです。

例えば「癒身の法」になら「治療」というキーコードがついています。
これをメニューカードに使用することでイベントを発火させることができます。


ではイベントノードの作り方です。まずキーコードイベントを作りたいメニューカードを選択しておきます。
そして↓図のようにダイアログを【キーコード】に合わせます。



キーコードの種類は【攻撃】。そして【イベントの作成】を押します。



みごとイベントノードができました。左側を見てください。
イベントノードを表す青い方向の下に鍵の印と【攻撃】の字が見えますね?
これが「キーコード【攻撃】によってこのイベントノードは発火する」という意味です。



これを見てください。【遠距離攻撃】のキーコードイベントです。
ここに【暗殺】のキーコードも入れたいと思います。
【遠距離攻撃】【暗殺】どちらのカードでも発火するイベントです。

選択するとき、カードではなくイベントノードの青い矢印を選択します。ちょうどこの↓図のようにです。



先ほどのようにダイアログをあわせると
【イベントの作成】ボタンがなくなって、代わりに【イベント発火条件の作成】という☆マークが出てきます。
これを押します。



見事【暗殺】が発火条件に含まれました。
このように一つのイベントノードにいくつもの発火条件を加えることができます。

システム上の、例えば【到着】という発火条件と、キーーコードの、例えば【攻撃】という発火条件、
この相異なる二つを組み合わせることも可能です。



下図を見てください。攻撃のキーコードが暗殺/遠距離攻撃のキーコードの上にありますね。
このとき【暗殺の一撃】を使うと、このカードには【攻撃】のキーコードも含まれているので、
先に【攻撃】のキーコードイベントが発火してしまいます。
「キーコードイベントはイベントノードの序列に優先順位が従う」ということを覚えておいて下さい。



直したところです。これで【暗殺】キーコードの方が優先的に扱われます。



次にモンスターをおびき寄せるイベントを見てみましょう。

これがおびき寄せるイベントのツリーです。
3つツリーが並んでいますね。それを繋げているのが【ステップ多岐分岐】というコンテントです。



これは【ステップ多岐分岐】の内容です。【おびき寄せる】というステップを参照しているのが分かりますね。



このステップはあらかじめ【状態変数インスペクタ】で作っておいたものです。
【フラグ】を作ったときにやりましたね? 同じ方法です。



カーソルがある位置にあるのは【ステップ増加】というコンテントです。
これはステップの値を一つ大きい数値に置き換えます


つまりこのイベントはステップが【Step-0】【Step-1】【Step-2】のときに起こるイベントを場合分けしているのです。

そして順々にイベントが起こり、ステップの値も増加し、
最後【Step-2】に到達したら、そのときのイベントが起こって、それで終わりです。

【ステップ増加】は参照するステップを設定する必要があります。この場合はもちろん【おびき寄せる】です。



もうここまで来ると語る言葉が複雑すぎて教えられません。自分でとにかく効果を実感してみてください。
実際に遊び、エディターで開いてみてください。

***

 【おわりに】
さあ、これでレッスンは本当に終わりです。ここでは紹介できなかったコンテントもいっぱいありますから、それぞれの特性をこのwikiを読んだり、エディター付属のヘルプを読んだり、また自分で実際作ってみたりして覚えましょう。

やはりまずはあなた自身でイベントを考えて、
オリジナルの「坑道の妖魔」シナリオを完成させてみるのがいいと思います。

ここまで付き合ってくださってありがとうございました。

最後に重要なことを述べておきます。
「必ず自分で何度もシナリオを通して遊ぶ」ということです。

シナリオができてしまうと、とても満足します。それはとてもよいことです。
でも、その満足が冷めるまで待って(つまりあせって発表したりせずに)、必ず自分で何度も遊んでみましょう。

不具合はもちろん、他にもいろいろなことに気がつくはずです。


それでは。カードワースの更なる発展を願って。

前のレッスンに戻る>>

最初に戻る>>

 
    home  
   Copyright (C) 2011 jim All Rights Riserved.
フリー素材*ヒバナ *  *
 

inserted by FC2 system